何書こうかな?

独り善がりな思い付きを書くだけ

気質の違いとは、身の守り方の違い

9つの性格タイプの由来は「自己防衛戦略」に基づく

という理論を紹介したいと思います。ほぼ原文をなぞった内容だと思いますが、私個人が自分なりに(勝手に)理解した形で書き出します。

 

究極のエニアグラム基本理論3

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm

 

動物は脳が発達して高度な知能を持つ程に、同じ種の中で様々な行動様式、つまり多様性を獲得するように思えます。例えば、動物の群れが外敵に襲われた時に皆が皆同じ行動を取っていては、群れが全滅してしまう恐れがあります。ある個体は牙を剥いて外敵に立ち向かいます。また別のある個体は仲間と連携し数の力で外敵を圧倒したりします。外敵を発見すると群れから素早く逃げる個体や、支離滅裂な動き方をして外敵を混乱させる個体がいるかも知れません。外敵に見つからないよう岩陰に隠れたり、死んだフリをして外敵をやり過ごす個体など、どんな行動を取るかは各個体により様々です。どの身の守り方が優れるという事はなく、たまたま皆とは違う行動を取った個体が生き残り、それが種の存続に繋がるのかも知れません。

人類においても同様で、いざ危機や脅威が迫った時の為に、様々な行動様式を備えている必要があります。究極のエニアグラム性格学では、人間は大まかに分けると9つの気質に分類され、その気質の違いは9つの身の守り方の違いという捉え方をします。それを9つのタイプがそれぞれに持つ「自己防衛戦略」と呼んでいます。

 

攻撃タイプ(タイプ2・タイプ5・タイプ8)は身の危険や脅威を感じ、追い詰められる程に外部に攻撃をしかけていく気質です。攻撃と名がつく通り、最も攻撃性が高く性格的にはきつい反面、最も攻撃をコントロールできる人達でもあります。また、この3タイプは「大人タイプ」(タイプ2・タイプ5・タイプ8・タイプ9)と呼ばれるグループに該当します。9つのタイプの中では、生まれつき最も大人びた人達です。争い事の際の怒り方にも特徴があり、仮に相手が自分の非を認めた場合、「怒る」という状態から「叱る」という状態に最も移行しやすい人達です。(あくまでも一般的な傾向であり、当人の精神状態や争いの内容、怒りの程度による)攻撃タイプは自分が優位に振る舞えればそれで満足する人達でもあります。

タイプ2は「敵から仲間を助ける」という自己防衛戦略を備えています。危機や脅威が迫る程に、特に子供などの弱い存在や家族や仲間を本能的に守り、助けようとします。ちなみにタイプ2を「自己犠牲の人」とも呼びます。実際に行動に移すか否かはともかく、自分の身を犠牲にしてでも子供や家族や仲間達を守るような事を理想とする人達が多いタイプです。(あくまでも傾向であり、自分だけが可愛く自分さえ良ければいいタイプ2は腐る程います)また、このタイプは自分の正当性を掲げて仲間を集い、奮い立たせ、集団の力で敵を攻撃するかも知れません。

タイプ5は「敵を観察する」という自己防衛戦略を備えています。普段からも情報収集に余念がありません。生まれついての軍師タイプとも呼ばれ、敵を良く観察して敵の弱点などを掴み、敵を罠に嵌めるかもしれません。様々な知恵を駆使して敵を排除するタイプと言えます。また、危機や脅威が大きくなる程に最も冷静さを保てるタイプです。

タイプ8は「敵を威嚇する」という自己防衛戦略を備えています。普段から力強さを求める人達で、常に戦闘態勢にいるかのようです。姿勢を正し、目つきも鋭く、決して緊張を解く事がありません。常に周囲を威嚇してるかのようで、トラやライオンなど肉食動物のような印象を与えます。敵を威嚇しますが、最終的にはどんな手段を使ってでも敵を打ち負かそうとします。

 

調和タイプ(タイプ3・タイプ6・タイプ9)は身の危険や脅威を感じる程に、人々に紛れ、周囲の人達と行動を共にしようとする気質です。その時々の場面や状況に応じて攻撃をしかけたり、防御をしたり回避したり、また何もしなかったりと様々ですが、人々から離れて孤独になるとか、人々と断絶する、人々を敵に回すという行動を取らない人達です。

タイプ3は「敵を警戒させる」という自己防衛戦略を備えています。このタイプは普段から自分が目立つ事を意識しています。自分が有能だと見せかける事で、敵から攻撃される前に予め敵を警戒させて身を守るという戦略です。やたら毒々しい色を持った生物を想像すると何となくイメージが出来るでしょうか。あれを警戒色と呼ぶそうです。(熱帯魚などもそうでしょうか?)目立ちたがるにも関わらず、実際の当人はあまり目立たない人達のようですが。

余談ですが、私個人はタイプ3らしき人を見た事がなく、どのような人達なのかもよく分かりません。タイプ1やタイプ5らしき人も見た事がなく、事実存在するのかすら不明です。(過去身近にいた事があっても、気づかなかっただけかも知れませんが)そしてこれらのタイプは人口的に物凄く少ないらしいです。実は人間の気質が9つなんて前提自体が誤りじゃない?という疑問が浮かばないでもありません。自分が実際に見て感じたものこそが全てとは思いませんが。

タイプ6は「敵を混乱させる」という自己防衛戦略を備えています。普段から不安感が強く、様々な心配事を見つけ、周囲に相談しているかも知れません。いざ危機や脅威が迫ると、嘘や辻褄の合わない言動を次々にして周囲の人達(敵も味方も)を混乱させ、同時に本人も混乱しています。ちなみに、このタイプは「絆の人」とも呼ばれ、家族や皆が仲良く暮らせない事を最も苦しみに感じます。集団内で争い事などが起こると、どの立場に加担するという事もなく、周囲をなだめ説得して回り、仲裁役などもしてしまいます。

これも余談ですが、私にはタイプ6と思われる姉がいます。(判定された訳ではなく、私の勝手な判断です)昔は私と母親が感情的に激しく対立する事が何度もありました。その度に両者の不満や言い分を真剣に聞いて回り、「ねえ、なんでうちの家族は仲良くできないの?!」という台詞を決まって言うのが姉でした。特に特長らしき特長がない普通の人ですが、最も驚いたのが友達や知り合いが異様に多い事です。かといって誰とでも仲良くするのではなく、変わった人とは(相手の気を害さない形で)徐々に距離を置くのも上手い人でした。大学生の時でも年賀状など毎年80枚位は来ていて、当人も全ての人達に年賀状を書いて出していました。究エニでは「友達100人できるかな」の世界にいるのがタイプ6らしく、今思い返せばその通りでビビりました。

タイプ9は「敵に敵と思わせない」という自己防衛戦略を備えています。普段から余り目立つ事もなく、人に違和感を感じさせないごく普通の穏やかな人達です。水のような存在とも言え、誰にでも馴染みやすく、誰からも嫌われない人達が多いように思えます。その性格ゆえに人柄の良さが評価される事が最も高い傾向にあります。どこかボーっとして眠たそうに見える人達ですが、人々の動向は常に意識していて、その言動は適度で適切です。危機や脅威が迫る程に、さらに頭が働かなくなり、ただその場に立ち尽くすだけのようです。生まれついての平和主義者で、争い事に最も向かないタイプとも言えます。別名「おばあさんタイプ」とも呼ばれ、9つのタイプの中では最も年長であり、人類原初のタイプとも言えます。

 

疲れたので、防御タイプ(タイプ1・タイプ4・タイプ7)それぞれの自己防衛戦略については、後ほど書いてみたいと思います。なお、通常の状態では全てのタイプが様々な身の守り方をしていて、危機や脅威が大きくなり、追い詰められるに従い、その気質が元々持つ本能的な行動様式が発動するそうです。また、「敵って何なの?じゃあ災害やウイルスはどうなの?」と疑問に思うかも知れません。

『ここでの「敵」とは自分にとっての恐怖や脅威の対象を指します。従何が脅威なのかは、本人が感じ取るものです。』

と究エニで書かれている通り、取りあえず「当人が脅威に感じる対象」と漠然と捉えておきます。