何書こうかな?

独り善がりな思い付きを書くだけ

楽あれば苦ありという出生肯定者

 この世に生を受けるという事は、

「死」という100%必ず発生する苦痛を課されるという事だ。

どのような形の「死」であれ、「生」という状態から「死」という状態に移行する際には壮絶な身体的苦痛を伴う。例え一瞬で即死したとしてもだ。

己にいずれ降りかかる「死の身体的苦痛」を想像する際の恐怖、そして自分という存在(自我)がなくなる事に対する実在的恐怖。これが「死の精神的苦痛」だよ。

繰り返し言うが、「死」というものは出産により生を受けた以上、100%の確率で誰にでも必ず訪れる苦しみだ。

出産を肯定する者に問いたいのは、生を受けた事で「死の苦痛」に匹敵する程の幸福が、100%の確率で訪れるのかという事だ。

「私は死んでも後悔しない、死をモノともしない程の幸福を経験した。だから生を受ける事は素晴らしい事だ」という人もいるだろう。しかしその幸福は誰でも100%経験する訳ではない。その幸福を経験しない者にも「死の苦しみ」は100%訪れるのだ。

産まれてしばらくして呼吸困難で死んでしまった赤ん坊などどうだろう?圧倒的な死の苦しみに匹敵する幸福を一瞬たりとも得られただろうか?

生を受けた以上「苦は100%保証されるが、その逆は全く保証されていない」という単純な事実からして「出産とは苦しみを作る行為」以外のなにものでもないだろう。

 

財政均衡論者という名の人類のクズ

久々にふざけた文章読んでイラッときたので書いておこうっと。

 

政府は自らが生き延びるため、3つの政策であなたを犠牲に

http://www.bllackz.com/2014/05/blog-post_31.html

 

>本来であれば、税金で集めた金の範囲で政府はやりくりしなければならない。

企業は支出よりも収入を多く確保して利潤を追求する事が存在する目的で、それに失敗すれば倒産だ。家計だってほぼ同じで、収支が悪化すれば家庭崩壊なり悲惨な結果が待ち受けてるだろう。「集めた金の範囲でやりくりする」のは企業や家計の両者に限定すればその通りだよ。でも何故それを政府に当てはめるのか?「やりくりしなければならない」って誰が決めたのそれ?
政府には通貨発行権がある。国家の主権を有する政府として当たり前に持つ権限だ。通貨発行権とは、そのお金が自国通貨である限り、お金を作り出す権限があるという事。日本でお金と言えば円の事。従って日本国政府は円を(やろうと思えば)無限に作り出す事が出来る。法的に様々な制限はあるだろうが、法律ってものは現状の変化に応じて改正出来るものだ。主権国家という本来の観点からすれば、管理通貨制度のもとでお金は作ろうと思えば幾らでも作れる。(勿論作りすぎた事による弊害はあるよ。それは取りあえず置いといて)それなのに何故、政府はお金の「やりくりしなければならない」のか?そう主張して憚らない人達から、今だに納得のいく答えを聞いた事がない。そもそも円建ての国内向け国債の存在する意味が分からない。政府が自分で作れる円を借りるって普通に考えて変じゃない?外国からドルなりユーロなりを借りる為に外国向けの国債を発行するは分かるよ。ドルやユーロは日本国政府には作れないのだから、ドルとかユーロを外国から借りる為の借用証書だよね。

 

国債を発行して、銀行にそれを買わせるのである。銀行は、国民の貯金を担保にしてどんどん国債を買い上げていく。

政府が無理やり銀行に国債を買わせるの?それ逆じゃないの?不況で民間にはお金を貸し出せないから、預かった貯金の運用先に困った銀行は元本と利息が保障された国債を買う訳でしょ。国債を買って救済されているのは他ならぬ銀行の方だろ。それと「銀行は、国民の貯金を担保にして」って意味不明。何で金を貸す側である銀行が担保を用意するんだ?

 

>財政が赤字なので、国債を止めることができない。いわゆる赤字国債とは、このことを指す。国債の発行を止めれば、国はデフォルトに追い込まれてしまう。

日本は敗戦して一回デフォルトを経験した。戦争中に働き盛りの生産者が戦地に行ったりして沢山死んだのに加え、爆撃を受けて国内の工場の多くが壊滅して物不足になった。その状況で戦時国債(戦時中の借金)を償還する為に政府が金を刷りまくれば、物の量より金の量が多くなり極端なインフレになるのは当然だ。しかしそんな戦後日本のインフレ社会も一時的な混乱を招いただけですぐに収束した。何故なら元々日本という国は高い生産能力を持っていたからだ。そして戦後の壊滅的状況からもすぐに復興した日本という国の現在は、供給能力が余りにも高く生産力が有り余ってる状態。この状況で金を刷った所でハイパーインフレなど起こり得るだろうか?全く想像しにくい。デフォルトして極端なインフレに苦しんだ他国を見てみると、内戦が続いていたり、社会的混乱も多く、元々生産能力が極度に低かったりする。日本とは置かれている状況が全く対極の位置にある。

 

>この借金は日本人の貯金を担保にしているのだから、ツケは日本人が払う。日本政府は日本人から金を借りているので、事実上、「あなた」が政府に金を貸ているのと同じなのだ。(中略)難しい言い方だが、政府の借金は国民の資産であるので、私たちは大きな資産を持っているとも言える。(中略)貸した金が戻って来なければ全損になる。そうなると、貸した側が借りた側と一緒に共倒れする。

何で貸した側と借りた側の両方が共倒れになるの?金が貸し手にも借り手にも残らないでブラックホールに消えるなんて事があるのか?????


>政府の借金は国内で消化されているので問題ないというのは、まやかしで借金のツケは誰かが払わなければならないのである。その借金のツケは誰が払うのか。もちろん、日本国民のあなたが払うのである。

自分で「政府の借金は国民の資産である」って言っておいて、何で政府の借金のツケを国民が支払わなきゃならんの?政府に貸した金が国民に返ってこなかったから?じゃあそれ政府の借金が帳消しになる=政府の資産になるじゃん。散々喚き立てている「政府の借金」とやらが帳消しになったんだから望む通りだろ?

 

>政府は日本国民の貯金を担保にして金を借りまくっているのだから、あなた以外の誰かがツケを払ってくれるわけではない。政府が金を借りまくるツケを、あなたが返さなければならない。

だから何で国民が自分の資産を自分に返さなきゃならんの。

 

>政府が金を返せなくなったら、「通貨を山ほど発行してインフレを引き起こしたら返せるので問題ない」という言い方もできる。実際、政府はそうすることができるしかし、そうすれば、やはりあなたの貯金はインフレで目減りする。貯金額が変わらなくても、インフレが起きて目減りさせられた分は、政府に奪われた分なのである。

インフレとはお金の価値が下がり相対的に物の価値が上がる状態の事。お金だろうが物だろうが、流通するものの価値とは全て相対的なものでしかない。そしてインフレになるって事は、お金よりも不動産や貴金属などの資産価値が上がるという事だ。またインフレとは金を貯め込まないで物を購入する状態だから、企業の売り上げが上がって株価も上昇するね。他の物に投資すれば儲かるのに、わざわざインフレ下で現金を貯め込むなんて単なる馬鹿じゃないの?それで損したのは奪われたのでも何でもなく、単なる自分の馬鹿な行動が招いた当然の結果だろ(笑)

 

終始イライラして読むに耐えない文章だった。

政府の借金(=国民の資産)もダメ。

政府の借金(=国民の資産)がなくなるのもダメ。

あんた一体何が言いたいんだ(笑)

何で「国の借金が大変だ!」と喚き立てる財政均衡論者ってこんな支離滅裂な人達ばかりなの?しかしこんなものが世の常識として罷り通るって事は、それだけ電波を真に受ける者が圧倒的多数って事だよな。いまだに天動説に突き動かされて過ちを繰り返す愚かな人類。

気質の違いとは、身の守り方の違い2

気質の違いとは、身の守り方の違い

http://thehand21.hatenablog.com/entry/2014/05/26/002736

の続き。

 

究極のエニアグラム基本理論3

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm

 

防御タイプ(タイプ1・タイプ4・タイプ7)は身の危険や脅威を感じ、追い詰められる程に回避していく行動様式を持ちます。攻撃タイプとは逆に、人々から遠ざかったり、自分だけの世界に篭る事で身を守るような戦略です。これらのタイプは「自分は世界の淵にいる」と自己認識する為、自分の存在に不安があり、常に崖っぷちに立ち切羽詰まった様子があります。最も怖がりな人達とも言え、色々と怖い事や危険な事を想像し、セキュリティ意識が高い傾向があります。ばい菌やウイルスを極度に怖がるなど清潔に関する問題を抱える人も多く、音にも敏感でささいな物音が気になる人達も多い。また、生まれついての優等生気質を持ち、人前での緊張度が高く、礼儀正しく敬語なども上手に使いこなす人がいたら大抵はこのタイプと言えます。

ちなみに、攻撃タイプは最も攻撃をコントロール出来るタイプと書きましたが、一方このタイプは攻撃するのが下手で、その制御も下手になります。よって、一度本気で怒り出すと「一体何にキレてるのか分からない」様相を呈し、人がなだめたり制止を試みても中々収まりません。

 

 タイプ1は「敵を避ける」という自己防衛戦略を備えています。危機や脅威を予め避ていく事で身を守る人達であり、危険と思われる場所や人物には滅多に近づきません。変わった食べ物なども余り好まず、普段から健康などに留意して、規則正しい生活を心掛けています。追い詰められる程にさらに人々を避けていき、普段通りの規則的な生活に固執していきます。規則やルールを守る意識が最も強く、それに縛られている為、杓子定規で柔軟性のない人達に見えるかも知れません。また、タイプ1を始め防御タイプ全般に言える事ですが、突然の予定変更や計画に狂いが生じると、パニックになり臨機応変に対応できにくい傾向があります。

(しかし、タイプ7は状況判断が素早く器用に動ける人達が多い)

タイプ4は「敵から隠れる」という自己防衛戦略を備えています。普段から感づかれないように人目を避けて、足音を立てずに歩くような人もいます。特に大勢の人がいる場所では隅の方で目立たないようにしてるかも知れません。目立つ事は人から目を付けられる危険性に等しく、危機や脅威が迫る程に、自分の存在を隠していく事で身を守る人達です。人目を過剰に意識して夜中に帽子やサングラスを身に着けて出歩く人もいます。知人を発見しても素早く物陰に隠れたり、会釈もせず気づかないフリをしてやり過ごしたりもします。その為に挙動不審な印象を与え、逆に最も目立ってしまう人達でもあります。また、このタイプは最も引きこもりになりやすい傾向を持っています。引きこもる程に人間を怖がり人間嫌いになりますが、逆に人間好きで人々に近づいていくタイプ4も沢山います。

タイプ7は「敵から逃げる」という自己防衛戦略を備えています。普段から人々とは広く浅く、部分的にしか繋がらない傾向があります。あちこちに出歩き身のこなしも軽く、さながらすぐ逃げ出せるようにスタンバイしてるかのようです。このタイプにとって、縛られたり絡み取られて身動き出来なくなる事は最大の恐怖となります。楽しく明るい事ばかりを追い求め、重く暗い事を避けたがる傾向があります。よって真面目な話や深刻な話からすぐに逃げ出してしまう可能性があります。その為に信頼関係やそれまでの積み重ねを考慮しない軽薄な印象を与えるかも知れません。いざ危機や脅威が迫ると誰よりも素早く察知して、一瞬で姿を暗ましている事でしょう。

 

「自己防衛戦略」とはあくまでも危機や脅威が大きくなり、余裕がなくなるにつれ本能的に引きずられてしまう行動様式です。逆に余裕がある時は全てのタイプが様々な方法で柔軟に自分の身を守っています。

気質の違いとは、身の守り方の違い

9つの性格タイプの由来は「自己防衛戦略」に基づく

という理論を紹介したいと思います。ほぼ原文をなぞった内容だと思いますが、私個人が自分なりに(勝手に)理解した形で書き出します。

 

究極のエニアグラム基本理論3

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm

 

動物は脳が発達して高度な知能を持つ程に、同じ種の中で様々な行動様式、つまり多様性を獲得するように思えます。例えば、動物の群れが外敵に襲われた時に皆が皆同じ行動を取っていては、群れが全滅してしまう恐れがあります。ある個体は牙を剥いて外敵に立ち向かいます。また別のある個体は仲間と連携し数の力で外敵を圧倒したりします。外敵を発見すると群れから素早く逃げる個体や、支離滅裂な動き方をして外敵を混乱させる個体がいるかも知れません。外敵に見つからないよう岩陰に隠れたり、死んだフリをして外敵をやり過ごす個体など、どんな行動を取るかは各個体により様々です。どの身の守り方が優れるという事はなく、たまたま皆とは違う行動を取った個体が生き残り、それが種の存続に繋がるのかも知れません。

人類においても同様で、いざ危機や脅威が迫った時の為に、様々な行動様式を備えている必要があります。究極のエニアグラム性格学では、人間は大まかに分けると9つの気質に分類され、その気質の違いは9つの身の守り方の違いという捉え方をします。それを9つのタイプがそれぞれに持つ「自己防衛戦略」と呼んでいます。

 

攻撃タイプ(タイプ2・タイプ5・タイプ8)は身の危険や脅威を感じ、追い詰められる程に外部に攻撃をしかけていく気質です。攻撃と名がつく通り、最も攻撃性が高く性格的にはきつい反面、最も攻撃をコントロールできる人達でもあります。また、この3タイプは「大人タイプ」(タイプ2・タイプ5・タイプ8・タイプ9)と呼ばれるグループに該当します。9つのタイプの中では、生まれつき最も大人びた人達です。争い事の際の怒り方にも特徴があり、仮に相手が自分の非を認めた場合、「怒る」という状態から「叱る」という状態に最も移行しやすい人達です。(あくまでも一般的な傾向であり、当人の精神状態や争いの内容、怒りの程度による)攻撃タイプは自分が優位に振る舞えればそれで満足する人達でもあります。

タイプ2は「敵から仲間を助ける」という自己防衛戦略を備えています。危機や脅威が迫る程に、特に子供などの弱い存在や家族や仲間を本能的に守り、助けようとします。ちなみにタイプ2を「自己犠牲の人」とも呼びます。実際に行動に移すか否かはともかく、自分の身を犠牲にしてでも子供や家族や仲間達を守るような事を理想とする人達が多いタイプです。(あくまでも傾向であり、自分だけが可愛く自分さえ良ければいいタイプ2は腐る程います)また、このタイプは自分の正当性を掲げて仲間を集い、奮い立たせ、集団の力で敵を攻撃するかも知れません。

タイプ5は「敵を観察する」という自己防衛戦略を備えています。普段からも情報収集に余念がありません。生まれついての軍師タイプとも呼ばれ、敵を良く観察して敵の弱点などを掴み、敵を罠に嵌めるかもしれません。様々な知恵を駆使して敵を排除するタイプと言えます。また、危機や脅威が大きくなる程に最も冷静さを保てるタイプです。

タイプ8は「敵を威嚇する」という自己防衛戦略を備えています。普段から力強さを求める人達で、常に戦闘態勢にいるかのようです。姿勢を正し、目つきも鋭く、決して緊張を解く事がありません。常に周囲を威嚇してるかのようで、トラやライオンなど肉食動物のような印象を与えます。敵を威嚇しますが、最終的にはどんな手段を使ってでも敵を打ち負かそうとします。

 

調和タイプ(タイプ3・タイプ6・タイプ9)は身の危険や脅威を感じる程に、人々に紛れ、周囲の人達と行動を共にしようとする気質です。その時々の場面や状況に応じて攻撃をしかけたり、防御をしたり回避したり、また何もしなかったりと様々ですが、人々から離れて孤独になるとか、人々と断絶する、人々を敵に回すという行動を取らない人達です。

タイプ3は「敵を警戒させる」という自己防衛戦略を備えています。このタイプは普段から自分が目立つ事を意識しています。自分が有能だと見せかける事で、敵から攻撃される前に予め敵を警戒させて身を守るという戦略です。やたら毒々しい色を持った生物を想像すると何となくイメージが出来るでしょうか。あれを警戒色と呼ぶそうです。(熱帯魚などもそうでしょうか?)目立ちたがるにも関わらず、実際の当人はあまり目立たない人達のようですが。

余談ですが、私個人はタイプ3らしき人を見た事がなく、どのような人達なのかもよく分かりません。タイプ1やタイプ5らしき人も見た事がなく、事実存在するのかすら不明です。(過去身近にいた事があっても、気づかなかっただけかも知れませんが)そしてこれらのタイプは人口的に物凄く少ないらしいです。実は人間の気質が9つなんて前提自体が誤りじゃない?という疑問が浮かばないでもありません。自分が実際に見て感じたものこそが全てとは思いませんが。

タイプ6は「敵を混乱させる」という自己防衛戦略を備えています。普段から不安感が強く、様々な心配事を見つけ、周囲に相談しているかも知れません。いざ危機や脅威が迫ると、嘘や辻褄の合わない言動を次々にして周囲の人達(敵も味方も)を混乱させ、同時に本人も混乱しています。ちなみに、このタイプは「絆の人」とも呼ばれ、家族や皆が仲良く暮らせない事を最も苦しみに感じます。集団内で争い事などが起こると、どの立場に加担するという事もなく、周囲をなだめ説得して回り、仲裁役などもしてしまいます。

これも余談ですが、私にはタイプ6と思われる姉がいます。(判定された訳ではなく、私の勝手な判断です)昔は私と母親が感情的に激しく対立する事が何度もありました。その度に両者の不満や言い分を真剣に聞いて回り、「ねえ、なんでうちの家族は仲良くできないの?!」という台詞を決まって言うのが姉でした。特に特長らしき特長がない普通の人ですが、最も驚いたのが友達や知り合いが異様に多い事です。かといって誰とでも仲良くするのではなく、変わった人とは(相手の気を害さない形で)徐々に距離を置くのも上手い人でした。大学生の時でも年賀状など毎年80枚位は来ていて、当人も全ての人達に年賀状を書いて出していました。究エニでは「友達100人できるかな」の世界にいるのがタイプ6らしく、今思い返せばその通りでビビりました。

タイプ9は「敵に敵と思わせない」という自己防衛戦略を備えています。普段から余り目立つ事もなく、人に違和感を感じさせないごく普通の穏やかな人達です。水のような存在とも言え、誰にでも馴染みやすく、誰からも嫌われない人達が多いように思えます。その性格ゆえに人柄の良さが評価される事が最も高い傾向にあります。どこかボーっとして眠たそうに見える人達ですが、人々の動向は常に意識していて、その言動は適度で適切です。危機や脅威が迫る程に、さらに頭が働かなくなり、ただその場に立ち尽くすだけのようです。生まれついての平和主義者で、争い事に最も向かないタイプとも言えます。別名「おばあさんタイプ」とも呼ばれ、9つのタイプの中では最も年長であり、人類原初のタイプとも言えます。

 

疲れたので、防御タイプ(タイプ1・タイプ4・タイプ7)それぞれの自己防衛戦略については、後ほど書いてみたいと思います。なお、通常の状態では全てのタイプが様々な身の守り方をしていて、危機や脅威が大きくなり、追い詰められるに従い、その気質が元々持つ本能的な行動様式が発動するそうです。また、「敵って何なの?じゃあ災害やウイルスはどうなの?」と疑問に思うかも知れません。

『ここでの「敵」とは自分にとっての恐怖や脅威の対象を指します。従何が脅威なのかは、本人が感じ取るものです。』

と究エニで書かれている通り、取りあえず「当人が脅威に感じる対象」と漠然と捉えておきます。

意識を向ける対象について

究極のエニアグラムのサイトで個人的に勉強した事を、不完全かつ間違った理解を多く含むかも知れないが、ほぼ原文に近い内容で書き出したいと思います。

 

意識を向ける対象とは

心の中に占める割合が大きく、複雑な思い(コンプレックス)を抱きやすい相手という事で、各タイプごとに違いがあります。大好きにも大嫌いにもなり、期待をしたり逆に失望したりする事も大きく、なかなか素直になれない相手です。しかし相手との良い関係を築けているなら、その複雑度は低くなります。

 究極のエニアグラム基本理論5

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm

「コンプレックス」は誤解されている!

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-17.htm

 

男性に意識を向けるタイプ(タイプ1・タイプ2・タイプ6)

この3つのタイプは「世界と肯定的に結びくタイプ」で、別名「女性タイプ」と呼ばれます。性別が男性であってもどこか女性的な部分があります。男らしさを求め、男性を見る目や男性に対する要求が厳しい人達です。男性が大嫌いにもなりますが、大の男好きとも言える人達です。逆に女性の存在は軽く、女性とは自然体で接する事ができる人達です。

・タイプ1は男性に対して最も緊張感や警戒心を持っていて、男性が怖くなる人達です。一方心の中では尊敬できる理想の男性を求めています。

・タイプ2は男性を怖がる事は余りなく、好きな男性やフィーリングの合う男性とは気楽に付き合える方です。一方で男性に負けたくないという思いが強く、特に偉そうな目上の男性に対して厳しい視線を向けます。

・タイプ6は男性集団に意識を向け、逞しく頼れる男性達に囲まれ安心して暮らしたがります。また「絆の人」と呼ばれ人々が仲良く暮らせるように奔走し、人々の役に立つ事をしたがります。女性であると、白馬の王子様を夢見ているのもこのタイプです。

 

女性に意識を向けるタイプ(タイプ3・タイプ7・タイプ8)

この3つのタイプは「世界と否定的に結びくタイプ」で、別名「男性タイプ」と呼ばれます。性別が女性であってもどこか男性的な所があります。料理や掃除、洗濯など女性がやるような事はしたがりません。女性一般に対して複雑な思いを抱きやすく、女性に対する期待が多くなります。女性嫌いにもなりますが、逆に女性が大好きなタイプとも言えます。男性の存在は小さく、男性とは気構えなく付き合う事が出来る人達です

・タイプ3は女性集団に意識が向きます。多くの女性達に囲まれてその中で自分がより目立ち、注目を浴びて暮らしたがります。

・タイプ7は女性が怖くなる程に女性を避けていきます。明るく楽しい女性や、母性を感じる年上の女性などを好む傾向があります。

・タイプ8は女性を怖がる事はありませんが、女性に頼られると守り通そうとする人達です。

 

人間性に意識を向けるタイプ(タイプ4・タイプ5・タイプ9)

この3つのタイプは「世界と両価的に結びつくタイプ」で、別名「無性タイプ」(タイプ5・タイプ9)や「中性タイプ」(タイプ4)と呼ばれます。男性的とも女性的ともどちらとも言えないような人達です。但し、タイプ5は「おじいさんタイプ」とも呼ばれ少しは男性的な性質があり、タイプ9は「おばあさんタイプ」と呼ばれ少しは女性的な性質を持ちます。人間性一般に対して意識を向け、人間に対して複雑な思いを抱きやすい人達です。

・タイプ4は人が怖くなる程に人目を避けていきます。注目や誤解を恐れて人々から遠ざかりますが、逆に人々に受け入れられる事を求めます。人間嫌いなタイプですが、逆に人間が大好きにもなります。

・タイプ5は人を怖がる事がありませんが、人間関係が煩わしい為、人との関わりを余り持ちたがりません。しかし人々の動向を良く観察しています。

・タイプ9は人間集団に意識を向け、人々に囲まれて穏やかに暮らしたがる人達です。人々へ適度に関心を向け、人々から適度な関心を得たがります。調和タイプの為、最も偏りが少なく、人々の動向に万遍なく注意を向けています。

 

母親に意識を向けるタイプ(タイプ3・タイプ4・タイプ7)

このタイプは生まれつき父親よりも母親の存在が大きく、母親が自分の中で重要な位置を占めている人達と言えます。特にタイプ4やタイプ7の中には、母親こそが世界の全てという人もいて、母親に叱られると自分の全存在を否定されたようにも感じます。逆に父親の存在は割と小さい為、自然体で気楽に付き合う事が出来る人達です。

・タイプ3もどちらかと言うと母親へ関心を向け、関心を得たがります。しかし調和タイプはバランス感覚に優れる為、その関心の程度は適度となります。調和タイプ全般に言える事ですが、周囲の人達に万遍なく意識を向ける人達です。

・タイプ4は母親へ関心を向けています。子供の頃は母親の後ろ姿ばかりを追いかけ、いなくなると不安になり探し回ります。が、タイプ7と違い関心を自分へ向けたがる事はありません。タイプ4は「隠れる」という自己防衛戦略を持つ為、人から注目を受ける事を脅威に感じます。よって、誰にも見つからないように自分独りの世界を好み、一人遊びが多くなる傾向があります。(あくまでも傾向であり、理解のある人達に囲まれて、友達と元気に遊ぶタイプ4も沢山いる) タイプ4は良い子であるとか悪い子であるとか、優劣とかに関係なく、母親からありのままの自分を理解され、受け入れてほしいという欲求を持ちます。幼少期にそれが適えられないと、母親に対する複雑度は高くなります。

・タイプ7は母親からの関心を得たがります。子供の頃は母親の傍に付きまとい、ぐずったりオネショばかりしたりと母親の手を煩わせる傾向があります。気を引く為に様々な悪さを仕出かすかも知れまんせん。後に産まれた子供ばかりを構っていると、母親の関心を独占したがり、弟や妹を苛めたりするかも知れません。幼少期に母親から愛情のある関心を充分に得られないと、母親に対する複雑度は高くなります。

 

父親に意識を向けるタイプ(タイプ1・タイプ2・タイプ6)

このタイプは生まれつき母親よりも父親の存在が大きく、父親が自分の中で重要な位置を占めている人達です。父親的なもの、父性的なものに強い憧れや関心を抱き、理想の父親像を求めます。父親との関係が上手くいかなくなるに従いその複雑度は高くなります。逆に母親の存在は割と小さい為、自然体で素直に付き合う事が出来る人達です。また、この3タイプは共に「世界と肯定的に結びつくタイプ」(女性タイプ)でもあり、人々を肯定的に捉え、男性一般に意識を向けます。

・タイプ1は正しく尊敬できる父親から認められたいという欲求を持ちます。逆に父親から認められない事は最大の恐怖となります。父親の期待を裏切らないよう、優秀で良い子になるべく努力を惜しまない人達です。実際の父親が正しくない、尊敬できない人物であると、最も苦痛に感じ複雑度が高くなります。ちなみにタイプ1の事を究エニでは「長女タイプ」と呼んでいます。親の言い付けなどもよく守り、家事も面倒がらずにこなします。規則正しい生活を心掛け、妹や弟などの面倒も良く見る方です。また、最も権威主義的になりやすく、医者や学者や教師などを無条件に信頼してしまうタイプでもあります。

・タイプ2は強くて優しい尊敬できる父親から厳しく導かれ、また父親を乗り越えたいという欲求を根源的に持ちます。実際の父親が尊敬できない人物であると、複雑度が高くなり、激しく反抗したりもします。究エニでタイプ2w1と判定される漫画「美味しんぼ」の主人公と、主人公の父親である海原雄山との確執などにもそれが表れています。特に2w1はタイプ1の権威主義的な傾向を持ち、権威を求め権威になりたがる一方で、最も権威を嫌う人達でもあります。教師に反抗したり学校を破壊したりと反社会的にもなり、暴力団や不良グループに入りやすいのも大抵はこのタイプです。

また、タイプ2は「子供に意識を向けるタイプ」であり、「お母さんタイプ」とも呼ばれます。自己同一性が母親であり、子供を守り育てる事に最も意識が働き、全ての子供が順調に生育する事を願います。また子供の事に関して過剰反応する人達です。子供の教育にも強い関心を持ち、教育ママとか教育パパにもなりやすい。子供にかける期待も多く、「社会の役立つ人間になれ」などと叱咤激励するのもこのタイプです。逆に子供を自由に伸び伸び育てる事を良しとする人達もいます。個人個人で見ていくと様々です。(勿論、子供を嫌うタイプ2や、子供に関心がないかのように見えるタイプ2も沢山います)

・タイプ6もどちらかというと父親に意識を向ける方です。最も不安感が強い為、逞しく頼れる父親から守られ安心して暮らしたがる人達です。但し調和タイプの為、周囲に対して適度に万遍なく注意を向けています。人々の動向に常に気を回し、役立つ事をしたがります。

 

その他「配偶者に意識を向ける」タイプ8、「世界事象に意識を向ける」タイプ5などがあり、究エニサイトでは様々なタイプの記述が公開されています。しかし、実感として良く分からないので書く事が出来ません。タイプ1やタイプ3なども、実際に存在すると思われるそれらのタイプがどのような傾向を持ち、どのような行動を取るのか、漠然と推し量る事しかできません。何故ならこれらのタイプは人口自体が非常に少ないらしく、実生活でもそれらしき人物を見た事がありません。また、調和タイプは特長がないのが特長とも言えるタイプなので、見分ける事さえ非常に困難に思えます。

最も人口が多いタイプ

究極のエニアグラム基本理論

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory.htm

 

どこに行っても必ず見かけるタイプがいます。

それは究極のエニアグラムでタイプ2w1とされる人々です。基本の性格タイプが2で、ウイングが1とされる人達です。究エニサイトでも、私個人の経験から見ても、老若男女問わず最も人口的に多いと思われるタイプです。40人程いる同じ職場の人達が、自分以外は全員2w1だった!という事さえありました。勿論、それは私の勝手な自己判断でそのタイプだと決めつけたに過ぎません。私はタイプ判定に精通した人間ではないので。また、私は人口の9割以上はタイプ2w1が占めていると思っています。それも統計的に調べた事ではなく、私自身の勝手な推測です。

その事を踏まえた上で、タイプ2の一般的な傾向と、またタイプ2w1に見られる一般的な特長を、究エニサイトの記述を抜き出しながら以下に書き出したいと思います。

 

タイプ2は攻撃タイプであり、自分は世界の中心にいると自己認識するタイプ

防御タイプは客体的な見方をしますが、攻撃タイプは主体的な見方をします。他人がどう思うかよりも、自分がどうしたいかが重要です。自分の意思をはっきりと持ち、それを外部に示す傾向があります。また、攻撃タイプには大物意識があるように見え、偉そうに振る舞う人達も多いのですが、個々人を見ていくと様々です。人から好かれたいとか嫌われたくないという思いから、善い人を演じたり、自分を抑えている2w1も沢山います。しかし一見気弱そうだとか、穏やかそうだとか、お人好しそうだとか、大らかそうに見える人であっても、良く観察して見るとどこかしら性格的にキツい一面があります。実際に人から攻撃を受けたら、何らかの形で確実にやり返すような気質です。一方で世界を肯定的に見るタイプなので、相手が自分の非を認めた場合、許すという事もしやすい人達です。

 

タイプ2は感情タイプであり、肯定的な世界認識を持つタイプ

好き嫌いこそが重要な判断基準であり、好きか嫌いかによって人や物事への対応の仕方があからさまに違ったりします。また、物事の否定的な側面よりも肯定的な側面に意識を向けやすい傾向があります。楽観主義とも言える人達が多く、大抵の事は何とかなると思ってるのかも知れません。なので余り深く考えずに行動に移し、ミスや失敗が多くなる事もあります。(勿論、ミスや失敗もなく効率良くテキパキこなす優秀な人も沢山存在します)感情の肯定的な機能が発達し、前向きでエネルギッシュで行動的です。特に自分が好きな人や好きな物事にはエネルギーを惜しみません。器用で要領が良く、やりたくない事は適当に済ませ、嫌いな人は巧く適当にあしらうかも知れません。一方で悲観的、否定的な事ばかり考えたり、不幸続きで後ろ向きなタイプ2も沢山存在します。

 

タイプ2は「お母さんタイプ」と呼ばれ、子供に対して最も強く意識を向けている

母親になると全てのタイプが子供に意識を向けますが、中でもタイプ2は母親という役割を生まれながら受け持ち、自然とこなそうとする人達です。本質が母親なので、不妊症などで子供が出来ない事に苦しんだり、子供がいても順調に生育しない事に苦しみます。「子供を産んでから本当の自分になった」と語る人も多く、喜びも悲しみも子供と共にやってくる人達です。また、母親とは女性なので、タイプ2は性別が男性であってもおばさん風とかお姉さん風など、どこか女性らしさが漂います。実際の性別が女性であると最も女らしい人達です。子供を育てる為の食事や住環境にも意識が向きます。生まれながらに食遺伝子を持ち、食に対する関心が高い人達が少なくありません。タイプ2は攻撃タイプですが、母親は子供を外敵から守る為に当然攻撃性を備えてなければなりません。

しかし、本人の精神状態などにより、子供どころではないタイプ2も多く、育児放棄や虐待をするタイプ2も珍しくありません。子供が嫌い、もしくは子供には全く関心がないかのように見えるタイプ2も沢山存在します。タイプ2の全てに母性本能がある、などという事は決してありません。

 

タイプ2は「善い人」になりたいという欲求を根源的に持つ

その一方でなかなか「善い人」になれない現実の自分に苦しんだりもします。「善い人」だと思われたい事もあるが、主に自分で自分を「善い人」だと思いたい人達です。タイプ2はよく「偽善だ」と口にしますが、自分自身の中の善を求める性質から来る批判と考えるのが妥当です。実際には犯罪者もいますし、悪人と呼べるような人さえ沢山いるので、決してタイプ2が善人という事ではありません。

 

身の周りで良く見かける2w1の人達

全タイプ中で最も短気なのは防御タイプと言われてますが、タイプ1(防御タイプ)のウイングを持つ2w1もよく怒り出し、しかもそれをよく表に表わす人達です。突然怒ったり、キレたりする人が珍しくありません。初めての場所に行き、きさくに声をかけ、人馴れしやすい人が多いタイプでもあります。そして騒がしくて賑やかな人達は最も分かり易い2w1です。同じ2w1の仲間同士で群がり、よく騒ぎ、よくしゃべり、よく目立ちます。集団になると恥知らずな事もして、人に迷惑をかけるかもしれません。他にもグループを作って愚痴を言い合ったり、噂話や悪口大会に興じてるかも知れません。一方で大人しく独りを好む2w1も存在していて、個人個人で見ていくと様々です。ヤクザの構成員や不良グループなどにも2w1が多く、仲間同士の連帯や絆を重視します。仲間内では「善い人」として振る舞い、人望を集めているかも知れません。

また、2w1は全体主義的な傾向が強く「みんな」という主語を良く使います。全体主義的とは、個人よりも全体を重要視するという傾向です。人を指導したがり「みんながそうしてるのだから、お前もそれに従え」と周りに強要する事があります。「自分が正しく善いと思う事は、周りにとっても正しく善い事だ」などと考えやすく、独善的に見える場合もあります。これは同じタイプ2でも2w3には余りない傾向です。タイプ1も正しさに拘る人達で、規則やルールを重要視しますが、余り周囲に押し付けるような事はありません。しかしウイングが重い2w1は、自分の正しさを誇示したり、規則やルールを守る事を周りに口うるさく言うかもしれません。逆に規則やルールに無頓着な2w1も沢山いますし、何が正しく何が善いかをケースバイケースで判断する柔軟な2w1も沢山います。あくまでも傾向としてそのような事があるというだけです。

 

以上。

何度もしつこく書くようですが、これらはあくまでも究エニで云われる一般的な傾向や特長であり、全てのタイプ2や2w1がこの記述に当て嵌まる訳ではありません。私が勝手に2w1と判断した人達も、もしかしたら2w1ではない可能性があります。

常識から逸脱しやすいタイプについて

【究極のエニアグラム基本理論】

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory.htm

【常識から逸脱しやすいタイプとは?】

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-225.htm

 

常識から逸脱するとは?

一言に常識と言っても時代や地域によって様々ですが、とりあえず常識から逸脱している事を「普通ではない」とか「人とは違う」とか「一般的ではない」と定義しておきます。(お前の事だろ!という突っ込みはさておいて)他にも「奇異な」「奇妙な」「変わった」という言葉で形容する事ができます。「変人」と言っても構いません。逸脱の程度は様々ですが、常識から逸脱していると思われる人を以下に思い付きで羅列してみます。

・空気が読めない人・TPOをわきまえない人・他所の家の冷蔵庫を勝手に開ける人・何を考えているか分からない人・道端にゴミや唾を捨てる人・意思疎通ができない人・コミュニケーションのとれない人・独り言の激しい人・訳も分からずキレる人・周囲から浮いている人・同じ失敗を繰り返す人・何週間も風呂に入らず不潔な人・ゴミ屋敷に住んでる人・癖のある人・極端な考え方をする人ect

他にも沢山あると思いますがとりあえずここまで。

 

常識的な人、普通の人、と呼ばれやすい調和タイプ「3・6・9」

 調和タイプは最もバランス感覚に優れ、偏った事や極端な事を嫌う人達です。また、人々と調和する事を重視する価値観を生まれながらに強く持ちます。人は一人では生きられないので全てのタイプが人との調和を求めますが、特に調和タイプにとって人々の和から外れる事は最大の苦痛となり、最もその程度が高い人達です。一歩公の場に出ると、周囲の人たちの動向に常に気を払い、周りを見てないとか失念するという事がなく、場面や状況に応じた適切かつ適度な振る舞い方をしています。それは特に本人が意図しなくとも、産まれながらの気質として自然とそうしてしまうのです。よって人から奇異・奇妙な印象を持たれる事が少なく、人前で恥ずかしい行動を取る事も滅多にありません。また、八方美人になりやすいという傾向があります。ここでの八方美人とは、誰にでも良い顔をする(例え嫌いな人であっても)事ととりあえず決めておきます。

 調和タイプが根源的に持つ欲求

・タイプ3は、皆の中で目立っていたい

・タイプ6は、皆と仲良く暮らしたい

・タイプ9は、皆と穏やかに暮らしたい

 

常識から逸脱しやすいタイプとは?

 常識から逸脱しにくいのが調和タイプなら、逆に逸脱しやすいのはどのタイプか。普通に考えたら調和タイプ以外の攻撃タイプ(2・5・8)と防御タイプ(1・4・7)という事になりますが、ウイングというものを考慮すると、攻撃タイプと防御タイプの両方にまたがるタイプが最もそれに該当するようです。

【究極のエニアグラム基本理論4】(ウイング理論)

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory4.htm

それは攻撃タイプで防御タイプのウイングを持つ「2w1・5w4・8w7」と、防御タイプで攻撃タイプのウイングを持つ「1w2・4w5・7w8」であり、これら6つが最も常識から逸脱しやすいタイプという事になります。しかし、タイプ1・タイプ5・タイプ8は人口自体が非常に少ない為に一旦除外します。従って「常識から逸脱した」人を見かけた場合、主に「2w1・4w5・7w8」の中から探し出す事が多いようです。何故攻撃と防御にまたがるタイプが常識から逸脱しやすいのか、それは攻撃と防御という相反する性質を持ち、その相反する性質に両側から引っ張られて脳の機能のバランスを崩しやすいというのが今の所考えられる理由です。

勿論、調和タイプでも非常識な事をする場合があります。ただ人前ではそのような行動が少なく、その程度が低いというだけです。逆に常識から逸脱しやすいタイプ「2w1、4w5、7w8」であっても常識的な人、普通に見える人は沢山存在します。あくまでも傾向として逸脱しやすいという事で、あの変わった人がたまたま2w1だったという事があっても、2w1全てが変わった人という訳ではありません。

 

常識から逸脱しやすいタイプと精神疾患・障害などとの関係

究極のエニアグラムの主催者は、統合失調症という精神疾患と「常識から逸脱しやすいタイプ」との関連性を示唆しています。また、私個人は巷で発達障害と云われるものも9つのタイプの特性に関係しているのでは?と思っています。まだまだ知らない事ばかりなので何となくですが。

例えば究エニでは「並行した複数の作業が得意ではない(一度に一つの事しか出来ない)」「現実的な処理能力が低い」傾向をタイプ4によく見られる特長として挙げています。他にも「早とちりや粗忽な面が多く、ミスばかりする」傾向をタイプ2によく見られる特長として挙げています。(あくまでも傾向であり、要領の良い器用なタイプ4や、細密で正確なタイプ2は沢山いる)その他にも「その場にそぐわない言動や振る舞いなどで、周囲の人達からつい浮きあがってしまい、孤立してしまう」傾向を4w5や7w8によく見られるとして取り上げています。

しかし、それらを一般的な基準より劣る障害として見るのではなく、人類という種が持つ多様性の表れであり、元々備わった一つの気質・特性・個性という見方をしています。どのタイプが優れているとか劣っているという事ではなく、タイプごとに役割がありそれぞれの特長があるという捉え方です。

以前誰かから指摘された事ですが、例えば「怖がり」という性質一つをとっても一見短所のように見えますが、同時に長所でもあります。恐怖を感じない個体は危険を顧みず容易に危ない場所へ足を踏み込んでしまいます。痛みを感じない個体は外傷を負っている事に気づかず出血多量で死んでしまいます。それらは自分の身を守る為、動物に元々備わっているものです。

ちなみに、私自身も常識から逸脱しやすいタイプのいずれかに該当すると思います。(勝手な自己判断であり、究エニで正式にタイプ判定されてはいません)出来る限り常識的であろう、人に不快な思いや迷惑をかけないよう努めてはいますが。